2021年正月、知人に勧められた横浜の山下公園を一人散歩しました。
その帰りにホテルニューグランドに立ち寄り、
マッカーサー元帥が常連だったというバー・シーガーディアンⅡで
まずは乾いた喉をハイネケンビールで潤しました。
通されたのはカウンター席奥の中庭が見える窓際の席で、
歴史を感じる室内と、近代的な中庭の風景のコントラストが楽しめる席でした。
ビールを飲み干し、卓上のメニューを見ていると、
マッカーサーが愛したという純米酒 東長(あずまちょう)を飲んでみることに。
佐賀県産の酒米と多良岳山系の水で、きょうかい酵母9号を使い、伝統的な三段仕込みで造られた醇酒とあります。
飲み口は、スッキリな味わいで、でもしっかりした味わいが残るお酒です。
この完成度の高いしっかりした純米酒が、戦後、物がない時にこの味が出せていたことは素晴らしいと思います。
マッカーサーがその味に魅了され連合国軍指定商品としたことも納得です。
カウンターは常連客が多く、一見は座り難い感じですが、
入ってみると昔が偲ばれ、店の方もお店の歴史を語れることが素晴らしいと思います。
窓際の外庭が見える席に通されライトアップされた庭を見ながらのお酒は格別でした。
食事できますかと店の方に尋ねると、同じフロアのザ・カフェで、
このニューグランドが発祥の地というナポリタン、シーフードドリアがお勧めとのこと。
でも満席なので空くまで待つことにしました。
バーでの待機なので、マッカーサーがオーダーしたというドライマティーニを注文。
スッキリした飲み口ですが喉ごしはしっかりとアルコールを感じる、これまた美味しい一杯でした。
程なく、席が空いたとのことでザ・カフェに移動、
まずはスモークサーモンサラダと白ワインを注文しました。白ワインは何種類かありましたが、私の好みのフランス産の白ワインを注文。
大きく厚めのサーモンとシャルドネが相性ピッタリでとても美味しかったです。
そして次は、スパゲッティナポリタンとフランス産の赤ワインをオーダー。
ナポリタンはトマトケチャプを使わないのでマイルドでクリーミーな味わいです。
ピノノワールとも相性ピッタリ。
隣りの席とは離れすぎるくらいのソーシャルディスタンスで、
内装も明るく、一人でもゆったりと落ち着いて食事ができました。
老舗ホテルのレストランの雰囲気が残っており、店の方の対応もそつなく、
歴史を感じながらお酒と食事をいただいた至福の時間でした。